ブランディングとは、お客様がすぐに分かるライバルとの「違い」を作ることです。
「違い」にあたるものは、商品・サービス名、ロゴマーク、デザインなど、いろいろなものがあります。
大企業であれば、ブランディングに多額の資金を投入して自社や商品・サービスのイメージアップをしますが、個人ビジネスとなると資金も限られてしまいます。
そこで今回は情報発信ビジネスを始める前に、最低限先行するライバルと差別化できるセルフブランディングを作るための方法についてお伝えします。
ブランディング戦略とは?
Starbucks / marcopako
コーヒーチェーンのスターバックスであれば、「STARBUCKS COFFEE」のフォント、女神セイレーンが描かれたロゴマークを思い浮かべますよね。
人によっては「コーヒーが飲みたい」と思っただけで、スターバックスのロゴが思い浮かぶかもしれません。
ビジネスにおいて、ブランドを作るべき理由は次の4つです。
ブランドを作るべき理由
信頼が得られる
ロゴなどが有り・無しブランドで、会社なり商品なりに寄せる信頼が変わります。
商品・サービスを選ぶ理由になる
コンビニでコーヒーを買いたい場合に、よく知っているブランドのコーヒーと、見たこともないブランドのコーヒーの、どちらを手に取るでしょうか?
認知度が上がる
ブランドのロゴがアイコンのような役割を果たしてくれ、ひと目見ただけで「あの商品だ」とお客様に認識してもらうことができます。
ライバルとの差別化になる
同じコーヒーチェーンのライバルである、スターバックスコーヒーとタリーズコーヒー。何となく似てはいますが、ブランドがあることで、ある意味上手く住み分けを行い市場では共存できています。
大企業の場合、ブランドを作ることで商品・サービスの周知以外にも、自社の企業理念や哲学や独自の世界観を知ってもらうことも可能になります。
例えばAppleであれば、iPhoneやMacのような商品、Apple Musicのようなサービス、そして時代の最先端を行く企業イメージをブランドで表現できています。
セルフブランディングの意味と構築方法
大企業や開業資金が豊富な場合は、商品・サービスごとのロゴのような目に見えるものから、企業理念や哲学などのコンセプトに近いものまで、プロに依頼して作ってもらうことができます。
ただ、プロなので数百万円以上はかかるため、個人ビジネスレベルでは依頼できません。
そこで取り組んでいただきたいのが、セルフブランディングです!
セルフブランディングは起業家自身のブランドを確立することで、信頼の獲得、認知度アップ、ライバルとの差別化ができます。
そして最終的には、商品・サービスを選ぶ理由になってもらえれば、売上アップに貢献してくれます。
まさに良いことで尽くめのセルフブランディングは、次のステップ構築することができます。
セルフブランディング構築の4ステップ
①自分の棚卸し
起業家としての自分を客観視して、これまでの人生やキャリアの棚卸しをします。
自分の棚卸しをすることで、
・ビジネスを始める前の人生
・経験・スキルの振り返り
・なぜビジネスをしようと思い立ったのかの理由
・これからの起業家として生き方
など、ぼんやりしていた自分像を明確化することができます。
少し面倒だと思うかもしれませんが、白い紙にペン1つ1つ書き出していきましょう。
効率よくまとめたいという場合には、マインドマップを使っても良いです・
無料で使えるマインドマップツール マインドマイスターの登録と使い方
マインドマップは、頭の中で考えていることを、目に見えるようにした思考ツールのことで、紙とペンを使って絵を描くような感じで表現します。 このマインドマップを、紙やペンを用意することなく、パソコンで使える ...
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②ライバルとの差別化ポイントの洗い出し
自分の棚卸しを通じて客観視できるようになったのであれば、次は先行するライバルに対しての差別化ポイントを挙げていきます。
「いきなりライバルと言われても思い浮かばない」という場合には、ライバルチェック自体が不足していると言わざるを得ません。
GoogleやYahooを使って調べれば、いとも簡単にライバルを見つけることはできますし、タウンページやフリーペーパーなどの紙媒体などでも調べることができます。
それでも見つからないということは、「自分と瓜二つのライバルが居たら商売にならずに困る」「ライバルを見るのが怖い」などの、ライバル恐怖症に陥っているからです。
ライバルチェックなしにビジネスを始めるほうがリスクですから、ここでしっかりとライバルチェックをして、ライバルを上回る差別化できる要素を付加しましょう。
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③差別化を知ってもらう理想のお客様の明確化
自分の棚卸し、そしてライバルチェックの次に行うのが、起業家自身をアピールすべき、ターゲットになるお客様(見込み客)を知ることです。
そこで使えるのがペルソナです。
ペルソナとは理想のお客様像を明確化してもので、ペルソナマーケティングで用いられます。
万人受けするようなセルフブランディングでは、並み居るライバルに負けるどころから、多数の起業家の中に埋没しかねません。
そのために特定のペルソナだけに刺さる、エッジの効いたブランドが必要になるのです。
ペルソナ設定で理想のお客様像を明確化する方法
ビジネスのゴールは当然ながら、お客様に商品・サービスを販売して購入してもらうことですが、そのために必要なのがターゲットに向けた商品・サービスの構築や、ブログやメルマガなどの集客基盤を整備することです。 ...
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④自分の見せ方を決める
起業家としての見た目や言動、立ち振舞い方を決めていきます。
先行するライバルや、あこがれの起業家などを参考にして、イメージトレーニングをしていきます。
⑤ブランドの設計
ここでようやく、目に見えるロゴや名刺などのデザイン設計に入ります。
個人ビジネスにおけるセルフブランディングで最低限必要な名刺で表示する会社名や屋号のロゴデザイン、ホームページ(ブログ)、SNS(Facebook、Twitterなど)のヘッダーデザイン、併せて商品・サービスのロゴなどもデザインしましょう。
「デザインと言われても、何をどうして良いか分からない」「デザインなんて自分には作れない」という人のために、ココナラという強い味方がいます!
ココナラは1コイン500円から、名刺デザインやロゴデザインなどを作ることができるサービスです。
「こんな感じのデザインが良い」という曖昧なレベルでも指示すれば、プロに引けを取らないものを制作してもらえます。
デザイン会社に依頼するのも手ですが、かなりの金額が必要になるので、手軽に依頼できるココナラほうが個人ビジネスには向いています。
まとめ
情報発信ビジネスを展開していく場合、「顔出しする・しない」は別として、知名度を上げることが重要!
圧倒的多数の人々に自分のことを知ってもらうためには、相当頑張って目立たないといけないということです。
そのためにセルフブランディング強化は絶対に必要になりますので、早い段階で構築するようにしましょう。