共感プロフィール作り コンセプトメイキング

お客様に選ばれる共感プロフィールを作る方法

起業家としてビジネスを始めるときに、最低限用意するべきものに名刺がありますよね。

初めて会う人と名刺交換をするときに、名刺を差し出して、自分の名前や肩書き、どんなビジネスをしているのかを紹介することでしょう。

Face to Faceであれば、相互に会話を交わす中で、お互いのビジネスの内容や人となりを知ることは可能ですが、ホームページ・ブログのようなWEB上ではどうでしょうか?

情報発信は起業家側から見込み客に向けて一方通行ですから、起業家自身のプロフィールをホームページやブログに掲載していなければ、起業家のことを見込み客は知ることができません。

そうなると、起業家が提供する商品・サービス、セミナーに見込み客が関心を持ったとしても、起業家自身のことがよく分からない場合、最終的に購入や参加のようなアクションを起こしてもらえない可能性があります。

つまり、ビジネスプロフィールを作っておくことは非常に重要だということなのです。

ただ、

「どんなプロフィールを作るべきなのか?」
「プロフィールには何を盛り込むべきなのか?」
「何文字くらいがプロフィールとしては適当なのか?」

など不明点があることでしょう。

そこで今回は、情報発信ビジネスで絶対に必要になる、お客様に「あなたの商品・サービスを買いたいです」と言ってもらえる、プロフィールの作り方をお伝えします。

共感プロフィールとはどのようなものか?

起業家が作るプロフィールは、ただ自己紹介や自己アピールを書けば良い、というものではありません。

昔であれば

「東京大学法学部を卒業し、三井物産に入社。7年間アフリカと南米の海外事業を経験し、2015年に退社。輸入ビジネスコンサルタントとして、インポータージャパンを設立し代表取締役CEOに就任。現在に至る」

このような、見込み客が見たら「東大卒!すごい!」「一流商社にいたなんてすごい」などの学歴や職歴、どんなビジネスをしているのか、などを書き並べるプロフィールが主流でした。

それが2000年代に入ると、インターネットの普及と人々の多様化が進み、旧来のプロフィールでは、すべての見込み客が反応しなくなってきたのです。

そこで登場したのが、見込み客に対して上から目線で「私すごいでしょう!」「あなたの問題解決になる商品・サービスを提供してあげますよ」というプロフィールではなく、見込み客と同じ目線で共感を感じてもらえるようなプロフィールです。

※旧来のプロフィールは、大企業などの法人向けのビジネスであれば、現在も有効ですが、個人がターゲットになるビジネスであれば、共感プロフィールを作ることをオススメします。

共感プロフィールの作り方

共感プロフィールは、以下の4つの内容を盛り込みます。

①見込み客と同じ目線に立つ
②見込み客の共感を得るエピソードを入れる
③見込み客の感情を動かす、解決策があることを伝える
④見込み客に対してのベネフィットを伝える

まず大前提ですが、ターゲットになる見込み客が誰かを明確にしておかなければ、共感プロフィールを作ることはできません。

ターゲットは「40代の女性」のようなざっくりしたものではNG!

ターゲットを実際のお客様のような、一個人として定義して上げる必要があります。

例えば、

「43歳、神奈川県川崎市 武蔵小杉駅から徒歩7分のスカイハイツ小杉町309号室に住んでいる武蔵濃子 職業は主婦。夫である杉夫と、中学校2年の牟佐子の3人暮らし」

のように具体的なターゲット(仮定)を設定することです。

これを「理想のお客様像」を明確化する、ペルソナ設定といいます。


見込み客を明確できたのであれば、早速共感プロフィール作りを行いましょう。

①見込み客と同じ目線に立つ

お客様と顧客、コンサルタントと指導を受ける人、先生と生徒、のような上下関係ではなく、あくまでも対等な立場が、同じ目線に立つということです。

そして親しい友人に語りかけるようなニュアンスで、読んでいる見込み客に自分の生い立ちから現在までのことを書いていきます。

②見込み客の共感を得るエピソードを入れる

見込み客が「それ、私も経験したことあります」「同じような悩みを私も持っています」と共感してくれるような、エピソードを書いていきます。

③見込み客の感情を動かす、解決策があることを伝える

自己紹介・自己アピールに終始するのではなく、きちんとビジネスのことも書いていきます。

ただ「こんなことやっています」「こんな資格があるので、あなたの役に立ちます」のような書き方は、上から目線が入ってしまうのでNGです。

あくまでも、オススメや提案ベースになるように、ストーリーを交えながら書いていきます。

④見込み客に対してのベネフィットを伝える

『ベネフィット(benefit)=利益』と思われがちですが、正確にいえば『ベネフィット(benefit)=個人・集団の幸せに繋がる利益』です。

共感プロフィール作りでのベネフィットとは、商品・サービスを購入することで得られる幸せに繋がること、未来の自分や家族などを想像してもらうようにすることです。

例えば、

「このコンサルを受けることで、○○の資格認定が得られて、家に居ながらサラリーマンと同じ月30万円の収入を得ることができます。そうすれば毎日パートに行く必要がなくなり、時間の余裕が生まれてショッピング三昧、家族と年2回の海外旅行へ行けるようになります。家庭不和が完全に解消されます。」

こんな感じです。

共感プロフィールを仕上げる

ある程度書き出したら、見込み客が上から下まで流れるように読んでもらえるように、細かい言い回しや表現方法を整えていきます。

このとき重要なことは、表現がフレンドリー過ぎないようにすることです。

「〜でしょ!」「〜だよね」のような口語はNG、親しい仲にも礼儀ありの心で、丁寧な表現にするほうが、信頼感を得ることができます。

共感プロフィールをテストする

共感プロフィールが出来上がったからといって、即ブログにアップするのはNGです!

自分では「最高のプロフィールができた!」と思っていても、他の人からすると「馴れ馴れしすぎる」「実際のあなたと違いすぎる」などの評価があるかもしれません。

いろいろな人に見てもらって、バランスの取れたプロフィールに調整するようにしましょう。

まとめ

「プロフィール=自己紹介・自己アピール」と思っている人にとって、共感プロフィールは異質なものに映るかもしれません。

ですが、共感プロフィールは

セルフブランディング

ペルソナ設定

共感プロフィール作り

この3つのブランディング戦略に基づいて作るもので、マーケティング戦略を構成するものでもあるのです

共感プロフィール作成は、多少作成に時間がかかるかもしれませんが、情報発信ビジネスで必要な要素ですので、ぜひ良いものを作り上げましょう。



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