資格は。会社での出世、そして稼げる前提で選ぶ人もいれば、自己鍛錬や自己啓発、さらに趣味などの自己満足などので選ぶ人もいます。
せっかく資格を取得したのだから、「この資格を活かしてビジネスをやりたい、起業したい」と考えるかもしれませんが、その前にいろいろと検討すべきことがあります!
まずは、「その資格だけで稼げますか?」ということと「その資格だけで集客できますか?」という点です。
資格は持っていても稼げていない人は意外に多いので、よく検討する必要があります!
目次
資格には大きく分けて2つある
資格と呼ばれるものには、国家資格、民間資格の2つに分けることができます。
医師免許、弁護士資格、公認会計士資格、税理士資格など、誰もが知っている最難関の資格から、○○コーチ認定資格、▲▲カラーセラピー検定資格のような実務系民間資格、さらには歴史能力検定資格のような趣味的な資格まであります。
基本的に世界中を眺めてみても、これほど多種多様な資格検定制度があるのは日本くらいなもので、いかに日本人が「資格信仰」があり、かつ「学びが好き」かを物語るエピソードになっています。
例えば、趣味的な『歴史能力検定1級』の資格があるからいって、いきなり会社を辞めて起業して稼げるかと言われると、、、、「それは難しいのでは?」と考える人が大半でしょう。
それでは、国家資格の最難関である『弁護士資格』があればどうでしょうか?
「弁護士報酬は高いから、年1千万円くらいは余裕で稼げるでしょう」と考える人が多いかもしれませんが、現実は厳しいのです。
高額の報酬を手に入れることができるのは、大手企業や富裕層を顧問先に持つ弁護士法人のトップ弁護士であり、それ以外の弁護士は弁護士事務所や企業にサラリーマンのように勤務するか、地道な営業で個人などからの依頼を取っていく弁護士になります。
サラリーマンのように勤務する弁護士は一般的な社員と同程度ですが、顧問先を持たずに開業した弁護士は、弁護活動だけでは生活していくことができず、アルバイトをしてなんとかしのいでいる人もいます。
最難関、しかも最強のステータスを誇る国家資格である弁護士でもこんな状況ですから、税理士や司法書士、社会保険労務士なども似たような状況なのです。
これで、資格があるから黙っていても客が来るとは限らない、ということは理解できたのではないでしょうか?
ですが!!!権威付けのある国家資格を持っている人であればあるほど、理解できていないのです。
「苦労に苦労を重ねた上に、取得した資格だから、、」「自分を必要としている人は、必ず世の中にいるはず、、」と考えるのは自由ですが、現実は集客できなければ、ただの資格持ちの人です。
「資格を活かして稼ぐ」へパラダイムシフト
そもそも資格とは、その仕事最低限遂行、教えられるライセンスにすぎず、資格取得者だからお客様の要望に完璧に応えられるとは限りません。
話をしただけで「この人は信用できない」と思われる弁護士もいるでしょう。
大切なことは、どれだけすごい資格なのか、いかに能力的に優れているか、、、ではなく、ホスピタリティ力、提案力です。
ホスピタリティ力とは簡単に言えば「おもてなし」、提案力とは「臨機応変、要望に応える柔軟性」です。
ホスピタリティ力✕提案力があれば、ライバルとの差別化、そして価格を高くすることもできます。
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価格競争に巻き込まれないためのライバルとの差別化戦略
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ニーズ・ウォンツの読み違えがあるから稼げない
資格を活かしてビジネスを始める前に、チェックしなければならないのはマーケットのニーズ、ウォンツなのですが、資格にあぐらをかいている人は、マーケットを甘く見ていて、ほとんど対策を講じません。
塾講師や家庭教師に資格は不要ですが、仮にあなたが教職免許という国家資格を元に、家庭教師のビジネスに参入しようとしているとします。
『家庭教師=受験合格』がミッションですから、そのための見込み客を集めるための説明会を開くとします。
(A)教師生活20年、どんな中学受験でもお任せ!できない子を伸ばす高橋式ハイパー教育メソッド
(B)慶應義塾湘南藤沢中受験合格に特化した、偏差値40の生徒を合格に導く山田式ハイパー教育メソッド
客観的にあなたが子どもが中学受を考えている親だったとして、同日同時刻に(A)(B)の説明セミナーがあるとしたら、どちらに行きますか?
明らかに(B)のほうに興味関心が向きますよね?
たまに「慶應義塾湘南藤沢中なんて超難関校ではなく、その下を狙っている子どもがいる親ならなら(A)に行くでしょう」という人もいます。
ですが、『慶應義塾湘南藤沢中への合格を狙えるレベルの指導をしてくれるなら、例え慶應義塾湘南藤沢中がダメでも、その下の学校に合格できるならそれで良し』という親も興味を持つのではないでしょうか?
「ターゲットを絞り込むと集客できないので、広く浅くが良い」という人もいますが、一定のニーズがあるマーケットであれば、絞り込んだターゲット以外からの集客も期待できます。
そしてニーズ共に重要なことが、ウォンツです。
ウォンツは「ニーズを満たすために、どうしても欲しい」という欲求のことです。
中学受験を控えた子どもを持つ親の立場になれば、「何が何でも合格させることができる家庭教師に指導して欲しい、支払うお金はこの際問題ではない」と考えるのではないでしょうか?
ニーズとウォンツを捉えたマーケティング、集客をすれば、資格の有り無しに関わらず、売上をあげることができます。
「資格取得のために勉強に手一杯で、営業やマーケティングは苦手で」というような状態では、稼ぐことは当然できません。
まとめ
どんな資格でもブランディングに使うのは良いですが、資格を持っているからビジネスになる、稼げるとは限りません。
昔のように、チラシだけで人が集まる時代ではありません。
世の中の困り事は、まずパソコンやスマホで調べる癖が日本人にはついていますからね。
そんな検索結果に、あなたのビジネスに関するブログ記事が出てきたら、、、、集客にならないでしょうか?
資格を過信している人ほど、お金をかけて「キレイ or カッコイイ」ホームページを作ってあとは放置、、、という人が多く、そこからの集客は月1件もないような例は多々あります(問い合わせゼロのホームページもよく見かけますね)。
情報は質と量が一定以上、そして新しいものが良しとされます。
・全5ページ、開設以来まったく更新していないホームページ
・全100ページ、開設以来週3回は更新しているブログ
同じ資格で同じような実績の人であれば、どちらのほうが信頼できるか?商品を買いたい・サービスを受けたいと思いますか?
答えは、、、、もう分かりますよね?
ぜひ資格を活かす戦略と商品作り、「ブログ×メルマガ」で集客と販売の仕組みを作る準備を、進めていきましょう!