誘惑、、、この言葉を聞いて、どんなことをイメージされるでしょうか?
甘美で、怪しげで、そして底なしの怖さを感じる人もいるかもしれませんよね。
そもそも、誘惑とは『あることをしなければならないと促されている状態』のことです。
その『あること』は例えば
・受験まであと1週間を切っているのに、友人と遊びたくなったり
・明日までに終わらせないといけない仕事が山積みなのに、スマホゲームをしたいと思ったり
・ダイエット中なのに、甘いものを食べたくなったり
こんな感じのことです。
誘惑に翻弄されると、やろうと思っていたことが先延ばしなってしまったり、結局やらず仕舞いに終わったりしてしまいます。
そこで今回は、せっかくの行動を止めようとする誘惑を上手くあしらう方法についてお伝えします。
なぜ誘惑に負けてしまうのか、説明します
「やめられない、止まらない、、、、」
某スマック菓子のCMでお馴染みのフレーズですが、実に人間心理をよく分かっている人が作ったものだと感心してしまいます。
食べ始めると美味しいので、もっと食べたくなる、、、これは人間の持つ欲求です。
人間は欲の塊のような生物ですので、欲求のままに食べることは自然といえば自然です。
ただ、人間の持つ理性は欲求が行きすぎないように、「そんなに食べては太るよ」「食べ過ぎは健康に良くないよ」と抑制しようとしてきます。
理性を優先する人であれば我慢できるのですが、欲求が優先してしまう傾向の人は、頭の中で言い訳を考え出します。
例えば、、、
・受験まであと1週間を切っているのに、友人と遊びたくなったり
→たった半日だけ遊ぶだけ、小休憩みたいなものだし、いいよね
・明日までに終わらせないといけない仕事が山積みなのに、スマホゲームをしたいと思ったり
→まだ時間はあるので、その前にゲームで頭をすっきりさせよう
・ダイエット中なのに、甘いものを食べたくなったり
→明日2日間分の運動をすれば、食べた分の帳消しはできるし
こんな感じです。
言い訳に押し切られてしまえば本当の勝ち、つまり誘惑に負けてしまったということになります。
ついつい誘惑に負けてしまうプロセスを説明しましたが、ここで考えていただきたいのです。
「なぜ誘惑に負けてしまうのか?」
本能だから、欲求だから仕方がないと片付けるのは簡単ですが、本当にそれが原因なのでしょうか?
誘惑はただの欲求にすぎない
誘惑とは、『あることをしなければならないと促されている状態』のこと、つまり「絶対にやらなければならない」ことではありません。
あくまでも、「やれたらいいな、できたらいいな」という、欲求の程度からすれば、小さく弱いものに過ぎないのです。
ただ、欲求を我慢しようとすると、、、、欲求はより大きく、強くなります。
例えば、大好きなケーキを食べるのを、5キロ痩せるために我慢しようと決断して人がいたとします。
3日目:なんとか我慢できた
↓
7日目:コンビニのお菓子売り場の前を通ると、ケーキをじっと見てしまう
↓
10日目:寝ても覚めても、ケーキのことしか頭に浮かばない
↓
14日目:夜中、衝動的にパジャマ姿でコンビニに走り、ついにケーキを買って食べてしまう
よく有りがちな話ですよね。
我慢すればするほど、欲しくなってしまうのは仕方がないことです。
だからこそ、我慢することを手放すために、欲求があることを素直に認めれば良いのです。
ダイエット中にケーキを食べなくなったら我慢せずに、紙に「ケーキが食べたい」と書いてください!
それで一時的に、ケーキを食べたいと思う誘惑に打ち勝つことができます。
紙に誘惑の内容を書くと打ち勝つがことができる理由
行動を邪魔する誘惑に打ち勝つためには、誘惑を上手にマネジメントすると良いです。
誘惑をマネジメントする3ステップ
①誘惑の内容を紙に書き出す
「思い立ったら即行動」というのは良い意味で使われますが、これが誘惑の場合だと困ったことになります
思い立った内容を一度紙に書き出すことで、「即行動」の前に客観視することができます。
②「今やる必要があるの?」と質問をする
質問をすることで、
・今やるべきこと
・後でやればよいこと
・やるべきではない
冷静に判断できるようになります。
③やると決めたのであれば、やるために必要な時間を誘惑の横に書く
誘惑のような弱い欲求ほど、だらだらと時間をかけてやりがちですので、時間を決めてやるならやります。
例えば、仕事中に疲れを感じたときに思い浮かぶ誘惑、
「ゲームでもやって気分転換しよう」
「ネットでニュースを見て、世の中の動きをちょっとチェックしよう」
何も考えずに衝動的に行動する前に誘惑を紙に書き出して、「今やる必要があるの?」と自問自答してみましょう。
気分転換をしないと作業効率が落ちると、自分で答えを出したのであれば、どれくらいの時間をかけるかを紙に書き出し、その範囲内で行いましょう。
かなり面倒なことをやるのですが、これくらいやらないと誘惑を上手くマネジメントできないのです。
行動を完遂できたら自分にご褒美をあげる
一時的な誘惑に乗ることは行動を止めることになるので、上手にマネジメントすることが大切です
ただ過度にやり過ぎると、かえってストレスに感じたり、我慢しきれず大爆発なんてことになりかねません。
そこで適度な息抜きとして誘惑に乗ることも大切です。
例えば、予定通りに1日の行動が終わったら、自分へのご褒美として時間を確保して、やりたかったことを思う存分やるのも良いでしょう。
行動にメリハリが出れば、翌日以降もスムーズに仕事や作業の臨むことができます。
まとめ
誘惑の大半は、今やっていることから一時的に開放されたい・逃れたいというものであり、衝動的なものです。
上手くマネジメントできれば、ゆくゆくは究極的なセルフコントロールができるようになります。
まずは小さな一歩ですが、誘惑を紙に書いて客観視&質問をすることから、はじめてみましょう!