せっかく起業するのであれば、自分のやりたいビジネスをしていきたいと思うのは当然ですよね。
ただ、5年先、10年先と先を見据えた場合、将来ニーズがなくなるビジネスを選んでしまうと、目も当てらない事態に陥る危険があります。
そこで今回、将来にわたって安泰なビジネスにはどのようなものがあるのか、当然ですが「稼げるビジネス」という視点も踏まえてお伝えします。
「いかに仕事はコンピュータ化されていくのか?」が世界中に波紋
オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士、カール・ベネディクト・フライ研究員の両名が発表した論文が「未来の雇用〜いかに仕事はコンピュータ化されていくのか?」(Carl Benedikt Frey and Michael A. Osborne "THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?")です。
2013年に発表された論文は、当時かなり注目され、コンピューターやAI、ロボットが人間に取って代わって仕事してくれる便利な世の中に将来なる一方で、雇用を奪うことになることが書かれています。
2014年〜2015年にかけて、日本でも新聞や週刊誌で盛んに、将来に対する警告であると話題になった一方で、「本格的に問題になるのは、まだまだ先のことだろう、、、」「少子高齢化で人手不足になる日本にとっては逆に良いことでは、、、」肯定的意見、楽観論もありました。
それが2017年秋に、日本のメガバンクである、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行合わせて、33,000人の配置換えを含むリストラを大構造改革として進めていくことが発表されました。
コンピューターはプログラムを組んでおけば、その通りに動作してくれます。
AIはプログラム通りに動くことはもちろんのこと、自分で学習しながら臨機応変に対応できる、進化系と言われるものです。
銀行といえば、支店のカウンターで働く大勢の窓口業務の職員を思い浮かべますが、口座開設や解約のような手続きはインターネットで、厳禁の出し入れはATMで事足りる時代です。
そしてAIにより、複雑な受付業務もAIを組み込んだロボットを置いておけば、メンテナンスする人間だけいれば良いということになります。
安定していると言われていた銀行が将来を危ぶみ、リストラに舵を切ったことで、他の会社でいわゆるホワイトカラーと言われる事務作業や受付業務に携わっている人は不要となるのです。
さらに、日本でも自動運転の実用化が目の前まで来ているため、タクシーやバスの運転手、物流に欠かせないトラック運転手も一部を除き仕事を奪われることになります。
さらに国家資格である弁護士、税理士のような士業も、業務の大半をAIやコンピューターが代わってやってくれる時代に突入しつつありますので、業務量が徐々に減り、得られる報酬額が減るようになります。
サラリーマンとしてこの先必要となるのは、人を束ねるリーダーシップがある人、営業成績を上げられる人など、売上に直接寄与できる人だけになり、縁の下の力持ち的な事務や経理のような人の将来は厳しいものになります。
人間にしかできない「技あり」ビジネスで起業する
これから起業するのであれば、簡単に機械やロボット、AIに取って代われないビジネスにフォーカススべきです。
その1つが、職人型ビジネスです。
機械に頼らず、道具と腕に頼るような建設業、芸術家のようなビジネスもあれば、コンピューターやAIを活用しつつも、発想やクリエイティブ
面では人間のセンスに頼る作家、漫画家などのビジネスもあります。
さらに医療現場では機械化が進んでいますが、肝心な部分は人間でないと不安なため、完全にコンピューターやAIに置き換わることはありません。
ただ、サラリーマンがいきなりビジネス起業するとなると、技術習得や勉強が必要でハードルが高いものもあるため、相当の準備が必要になります。
AI時代の維持に必要な仕事で起業する
産業革命後、人類は急速な機械化を遂げてきました。
便利な世の中を人間が謳歌できるのは、機械化の賜物ともいえますよね。
その肝心な機械化を支える仕事は、現在も未来もずっと必要となりますので、将来的には安泰です。
ただ、このカテゴリーの仕事も、経験やスキルがものをいう仕事であり、独立開業してまで乗り出すビジネスとしてはハードルが高いです。
自動化のニーズがない仕事で起業する(おススメ!)
誰でも一定のトレーニングを受ければできる、定例業務のような仕事に未来はありませんが、人の手によることで価値を生む仕事、わざわざ自動化するニーズがない仕事というのは、この先の将来も生き残る仕事になるため、ビジネスとして成立し得るということなります。
人間の健康や精神面のケアをする仕事、自己成長や人生のサポートをする仕事は、この先も人間が存在する限り必要なビジネスです。
ビジネスにする場合では、スキルやノウハウがあればすぐに起業可能ですし、なければ短期間に集中して学べる問題ありません。
まとめ
この先AIやコンピューター、ロボットに奪われていく仕事とは、技術革新により、人間がやらなくてもよくなる仕事のことです。
それ以外の仕事は、今後も生き残っていきますので、ぜひ起業する際のビジネス選定の参考にしてください!