長い時間をかけての起業準備を経て、開業届を税務署に提出すれば個人事業主として、会社登記を法務局に提出すれば株式会社の代表取締役としてビジネスをスタートできます。
「これから自分の思い通りのビジネスをやれるぞ!」と意気込んでみたものの、集客などにに苦戦して、思うように売上が上がらないことがあります。
苦境から脱して成長する起業家もいれば、志半ばで諦めてしまう起業家もいる、、、、これが起業後の現実です。
高崎商科大学によると、会社設立の数と倒産件数を元にした倒産率は、次のようになっています。
・1年以内に倒産するのは全体の30〜40%
・3年以内に倒産するのは全体の約70%
・10年以内に倒産するのは全体の約93%
10年後に生き残っている企業は約7%!この数字はあくまでも株式会社などの法人のケースですが、個人事業主の場合も同じような数値の可能性があります。
そこでビジネスが継続できなかった起業家たちを見てみると、3つのウィークポイントが浮かび上がってくるのです!
そこで今回は、ウィークポイントをつぶして、起業して10年後も生き残り続けるための備えとは何かについてお伝えします。
ナンバーワンではなくオンリーワン商品・サービスを作る
「ビジネス起業するからにはトップ、つまりナンバーワンを目指したい!」という想いはありますよね。
・商品・サービスで
・売上で
・顧客満足度で
などなど、ナンバーワンにもいろいろありますが、短期間で結果を出せるはずがありません。
大手の上場企業のようなところでも、ライバルがひしめく市場に参入して、短期間に売上ナンバーワンになるためには、商品・サービスの開発や営業のコスト、広告宣伝費などをつぎ込む必要があります。
このケースを個人事業主や1人社長の会社に当てはめてみると、、、、どうでしょうか?
ライバルに勝負を挑む前に、資金面で刃が立たずに諦めてしまうのではないでしょうか?
そこで考えていただきたいのが、個人事業主や1人社長レベルでビジネスをスタートする場合は、ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指すべきだということです!
オンリーワンは他との違いという「差」ではなく、他にはない「唯一無二」という意味です。
つまり、ライバルがある商品を10,000円で販売していれば、「差」のレベルであれば、9,800円で販売する程度です。
それが「唯一無二」のレベルであれば、いっそのこと0円で商品を提供して、その後のアフターサービスで利益を稼ぐ、これがオンリーワンの戦略になります。
ただ、何でもかんでも0円にすればオンリーワンになるというわけではありませんので、よく考えてライバルとの圧倒的な差別化になる要素を見つけて、ビジネスモデルを作るようにしましょう。
集客できる仕組みを作る
ホームページ、ブログ、メルマガ、Facebook、Twitter、、、インターネットの普及で無料、もしくは格安でネットで集客できる良い時代になっています。
ただ、すべてのターゲットに対して、ネット集客だけでアプローチできるかと言えばNOです。
ネット集客基盤とリアル集客(=口コミ)基盤を、集客の両輪として構築することが10年後も起業家として生き残り続ける道です。
ただし、リアル集客はいくつかの条件が揃わないと集客基盤にはなりません。
そのため、人脈や実績がない、いわゆるゼロスタートでもできる、ネット集客基盤を先に作るのが賢明です。
ネット集客基盤は、中枢を担うのがブログを核として、動画(Youtube)や音声(Podcast)を加えたオウンドメディア(自分のメディア)を構築することから始まります。
一度オウンドメディアを構築すれば、その後は検索エンジンやSNSから見込み客を集めてリスト化して、メルマガで商品・サービスを販売する、DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)に繫げることができます。
10年先も起業家として生き残り続けるためには、見込み客のリストを持つことが最重要ですので、起業準備の段階でオウンドメディアを構築するようにしましょう。
10年後を見据えたグランドデザインを作る
初めての起業の場合、ほとんどの人は「売上1000万円を目指す」等の数値目標を掲げるものです。
確かに数値目標、達成までの期限を切って決めることは重要な事なのですが、人生というスパンにおいて
・最終的にどこへ向かおうとしているのか
・どのような人間になりたいか
このようなグランドデザインを作っておかないと、数値だけを追い続ける羽目になって疲れ果ててしまい、せっかく起業しても途中で挫折しかねません。
グランドデザイン
壮大な図案・設計・着想。長期にわたって遂行される大規模な計画
~デジタル大辞泉より
理想のライフステイルを思い浮かべていただき、5年先、10年先、20年先のグランドデザインを考えましょう。
起業準備が加速するライフスタイルイメージング術
いつか起業したいと思う動機、、例えばもっとお金が欲しい、好きな仕事をずっとしていきたい、自由に使える時間が欲しいなど様々ですよね。 ビジネス起業準備のゴールは、会社に辞表を出す、開業届を提出する、会社 ...
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まとめ
せっかく起業したのに、大多数の起業家は10年以内に撤退を余儀なくされる、、、この現実を直視した上で、起業準備を徹底する必要があります。
ぜひ気を抜かずに、やるべきことはしっかりやって、理想の起業とライフステイルを手に入れましょう!