よくスーパーに行くと、山積みされたピーマンの上に『私がこのピーマンを作りました』などのフレーズと、生産者の名前・顔写真が載せられたプレートが掲示されているのを見たことはないでしょうか?
ピーマンの値段は、掲示のない産地のみのものに比べて総じて高いものの、よく売れていたりしています。
今や農家も、昔のように作物を育てて全量を農協に出荷する時代から、、、高品質な作物を自ら流通させることが珍しくない時代になりました。
品質に自信のあり、こだわりやストーリーがある作物、さらに安心・安全を謳えば、値段が高くても買ってくれる消費者がいるのです。
これから起業する方が商品作り、特に価格設定をする際に、この「こだわり野菜」の展開が参考になるのです。
今回は、売れる商品作りのコツをお伝えします。
事例から売れる商品を学ぶ
イトーヨーカ堂が展開しているPB(プライベートブランド)商品 『顔が見える商品。』に、新たに『つくるものがたり』 という商品シリーズが加わりました。
そこには、このように書かれています。
イトーヨカドーのブランド「顔が見える食品。」に、新シリーズ「つくるものがたり」が誕生しました。
他にない、独自のこだわりやおいしさをもった商品をお届けし、その商品ができるまでの物語をご紹介します。
不可能への挑戦、代々受け継がれてきた技、素材の追求・・・いい商品には、物語があります。どうぞご期待ください。
商品に対して安心・安全という ベネフィットをプラスするのはもはや当たり前!
さらにそ物語をプラスすることで、
・良いものを欲しいという消費者
・お客様 ・良いものを消費者に届けない生産者
この2者の間を上手く取りもって、 WIN-WINモデルを仕掛けているのです。
例に挙げているものは生鮮食品ですが、 サービス、そして起業家自身であっても 物語とベネフィットを打ち出すことで、売れる商品を作ることができます。
商品・サービス誕生のキッカケを物語化する
売れる商品には物語が有効であることがお分かりいただけたのであれば、実際に作ってみましょう!
まず売れる商品・サービスの誕生秘話にあたるキッカケを物語化するために、 以下の3つの質問を考えてみてください。
ビジョンを物語化する
商品・サービスのキッカケの次は、商品・サービスへの想い、 そして将来のビジネス展開を物語化しましょう。
お客様が嫌がる、懸念することは、
「買ったら後のことは知らない」
といい加減な姿勢をされることです。
そこで
「この先ずっとお客様と共にあります」「アフターフォローは万全です」
という商品・サービスの保証を提示するとどうでしょう?
確かな信頼を容易に得ることができますよね。
さらに将来を語ることで、 これからも頼もしい存在でいてくれると、ポジティブにお客様に認識されるようにもなります。
売れる商品の物語を作る方法
具体的にビジネス物語を作るためには、 前々章、前章を整理した6つの構成で 物語をまとめましょう。
ピーマンやラーメン、革製品やアクセサリーのような商品は提供せず、コーチングやコンサルティング、講師などスキルやノウハウを商品化している人は、次のように考えてみてください。
まとめ
売れる商品・サービスには理由があるものです。
それは価格かもしれませんし、味や機能や性能かもしれません。
大量生産、大量消費されるような商品であれば、他のとの差別化は難しいものですが、他では手に入らないようなもの、こだわりがあるもの、購入・所有することで喜びや安心が得られる商品・サービスでの差別化は後発であっても可能です。
商品・サービスに物語、こだわりのあるがあれば、お客様に支持されますし、そこに不毛な価格競争はなし!そ巻き込まれもしません。
競合他者を気にすることなく、 こだわりをもってビジネスができるようになるのです!
ぜひ、今回の内容を元に 売れる商品の物語を作ってみてくださいね。