自己啓発本、ビジネス本などを、一度は読まれたことはないでしょうか?
さらに副業や起業を考えて、情報商材を買ったり、セミナーに参加したりしたことはないでしょうか?
今の自分の待遇や環境、年収に満足していないなどの、何らかの不満がある、もしくはもっと高みを目指したい、あるいは自分をもっと磨きたいなど、自己啓発をすることは良いことなのですが、問題はどれだけ自分の役に立っているかということです。
何かの目的、例えば情報発信ビジネス、ネットビジネスで稼げるようになりたい、成功したい、などと思うのであれば、単に読むだけのインプットだけでは不十分!行動が伴うアウトプットが絶対に必要になります。
そこで今回は、成功するためのインプット、アウトプットの方法についてお伝えします。
インプットとハウツー・ノウハウの関係
世の中には大量の情報がストックされており、自己啓発本、ビジネス本、情報商材など、お金を払って手に入れることができる情報もあれば、ネット検索することで無料で得ることができる情報もあります。
「より質の高い情報をインプットすることができれば、成功することができる」、と考えている人がいますが、それは間違いです。
大前提として、情報がハウツーなのか、ノウハウなのかを区別する必要があるのです。
ハウツー
ハウツー(how to) とは、何らかのするための方法のことです。
例えば、『スマートフォンの取扱説明書』のことを『マニュアル』と言いますが、これはハウツーになります。
その他にも、『WordPressをサーバーにインストールの方法』『Googleアナリティクスの設定方法』などもハウツーです。
要するに、ハウツーは書かれている通りに、教えられた通りに行動すれば、誰でも同じ結果を得ることができる方法ということになります。
ノウハウ
ノウハウは、複数のハウツーを組み合わせて『起業して3ヶ月間で100万円稼ぐ方法』『○○○○○ドリンクを飲んで、3週間で10kg痩せる方法』のような、ちょっとやっただけでは結果が得られないもののことであり、かつ誰でも同じ結果を得ることはできないものです。
実践する人の能力や適性などが人それぞれ違いますので、『起業して3ヶ月間で100万円稼ぐ方法』のノウハウ通りにやったとしても、3ヶ月間で100万稼げないこともあるのです。
同じノウハウでも、ある人はちょっと行動しただけなので3ヶ月間で1,000円しか稼げないかもしれませんし、別なある人は6ヶ月間かけて100万円稼げるかもしれません。
自己啓発本はハウツー?ノウハウ?
自己啓発本、ビジネス本などの書籍化されているものの大半はハウツーであり、一部ノウハウが書かれている、というのが実態です。
いくら自己啓発本、ビジネス本を読んでも、「副業で成功できない、、」「ビジネス準備が捗らない、、」というのは、インプットの質に関連するノウハウが薄いことが考えられますし、あとは結果が出るまでに時間がかかることを当人が認識していないことも考えられます。
ぜひインプットの質という面で、自分が読んでいる、あるいは学んでいる内容がハウツーなのかノウハウなのかを認識しましょう。
記憶の定着率とアウトプットの関係
人間は1秒間に200万ビットもの情報にさらされています。
情報は五感を使って得られるすべてが含まれ、例えば誰かが話している言葉、窓の外のノイズ、部屋の壁の色、部屋の温度や湿度などがあります。
コンピューターやAIを使って、昨今ようやく処理できつつあるという、膨大な情報のうち、人間が認識して得ることができるのは、たったの134ビット、にしか過ぎません。
つまり1秒間に人間が処理できるのは134ビット、残りの1,999,866ビットの情報を敢えて捨てているのです。
全ての情報に反応していると、脳の処理能力が追いつけませんので、頭がパンクしてしまいますからね。
さらに1秒間で読むことができる文字数は4〜5文字程度、1分間で240〜300文字が限界と言われています。
ただ、読むことができた文字を一字一句、全て記憶できるかというと、、、どうでしょうか?
1分前に読んだ本の内容を、間違えることなく書ける、読めるという人は稀ですよね。
そもそも人間の脳は、見たこと、聞いたこと、感じたことなどを記憶する処理をしつつ、一方では忘れる(忘却)処理をしています。
人間がどれくらい記憶を保持できるかを実験した、エビングハウスの忘却曲線によれば、1度覚えた内容は20分後に58%%、1時間後には42%、そして1ヶ月後には21%しか覚えていない、という結果になっています。
つまり、インプットとして質の高いビジネス本や情報商材を読んでも、参加費数万円のセミナーに参加しても、復習(=アウトプット)をしなければ、ほとんど身につかずに忘れてしまうということなのです。
アウトプットとは行動、そして習慣化のこと
「ノウハウコレクター」と呼ばれる人たちは、
・学ぶことが大好き
・学び続けることに喜びを感じつ
・学んでいないと不安
などの、いろいろな傾向があります。
ただ、ノウハウコレクターの人に共通して言えることは、インプットの質と量は問題ないのですが、アウトプットが不足しているという点です。
もしかすると、
「いやいや、学んだ内容は忘れないうちに見直しますし、ノートにまとめています!アウトプットは完璧です!」
このような意見を言う人もいらっしゃるかもしれませんが、その人はアウトプットの意味を履き違えている可能性があります。
まずインプットしたことを忘れないようにすること、ノートにまとめることは重要なのですが、その後にインプットしたことを実践しなければ意味がありません。
そしてアウトプットとは
・行動・実践すること
そして
・無意識でできるようになる状態にすること
つまり行動や実践自体を習慣化することなのです。
そして、ノウハウを学ぶことに夢中で、アウトプットしないと何の成果も出せないことになりますので、注意しましょう。
まとめ
インプットはハウツーは量、ノウハウは質が重要です。
ビジネスで使う、パソコンを一通り使えるようになるために、ハウツーを学び実践する、、、つまりインプットでは量が重要です。
一方のノウハウは、質の高いものを厳選してインプットしなければなりません。
ノウハウコレクターの人のように、アフィリエイト、成功法則、心理学などなど、ビジネスに必要なことを学ぶことは良いのですが、余りにインプットの量が多すぎて、アウトプットできないようでは、ハッキリ言って何の意味もありません。
ぜひ自分に足りないものはハウツー、ノウハウのどちらかのか、アウトプットのために何をすべきかをよく考えてみてください!